国民健康保険は、皆さんの税金や国・県の補助金などにより運営していますが、九十九里町の国民健康保険の財政は、年々医療費が増加し、大変厳しい状況にあります。
そこで、国民健康保険加入者自身の自己負担額の軽減はもとより、国民健康保険財政の負担軽減にもつながる「ジェネリック医薬品」のご利用にご理解をいただき、医療費の節減にご協力をお願いいたします。
医療機関で処方されるお薬(医療用医薬品)には、有効成分、用法・用量、効能や効果が同じでも、価格の高いお薬と安いお薬があります。
高い方のお薬は、「新薬(先発医薬品)」と呼ばれ、最初に開発・発売されるお薬で、開発メーカーは特許期間中、独占的に製造・販売することができます。
安い方のお薬は、「ジェネリック医薬品(後発医薬品)」と呼ばれ、特許期間が満了した後に、厚生労働省の認可のもとで製造・販売されるお薬で、新薬の約2割~7割に設定されています。
ジェネリック医薬品は医療用医薬品ですので、病院や診療所の医師による処方せんが必要です。
平成20年4月から、処方せんの様式が変更になり、「後発医薬品への変更不可」という欄に医師の署名等がない限り、患者の選択に基づきジェネリック医薬品の調剤が可能となりました。
ジェネリック医薬品は、国の方針として利用促進が進められている薬品ですが、患者さんの病気によっては、まだ先発医薬品しか発売されていないものがあります。
全ての薬にジェネリック医薬品があるわけではありません。薬局に在庫がない場合などにより、ジェネリック医薬品に切り替えられない場合もあります。
※使用しているお薬にジェネリック医薬品があるかどうかは、下記サイトから調べられます。
かんじゃさんの薬箱 http://www.generic.gr.jp/
ジェネリック医薬品を希望する方が、医師・薬剤師にその旨をよりわかりやすく伝えることができるように「ジェネリック医薬品希望カード」および「ジェネリック医薬品希望シール」を配布しています。
ご希望の方は住民課 国保年金係まで問い合わせてください。なお、ジェネリック医薬品希望カードについては、国民健康保険被保険者証の更新の際にも新しい被保険者証と同封し送付を行っています。
【使用方法】
【ジェネリック医薬品希望カード】は、被保険者証と一緒にお持ちになり、医療機関・薬局の受付でお出しください。
【ジェネリック医薬品希望シール】は、被保険者証・診察券・お薬手帳等に直接貼付することができます。(シールを貼る際には印字部分に被らないようにご注意ください)
新薬の開発は、新たな特効薬やより高い治療効果のために大切なことです。
治療の可能性を広げる新薬と、とくに家計の負担が大きい生活習慣病(高血圧・糖尿病など)など、身近で慢性的な病気の薬代の節減につながるジェネリック医薬品を上手に使い分けていくことで医療費を節減させましょう。
国民健康保険に加入しているみなさまの医療費は、医療機関等の窓口で支払う額(自己負担分 3割~1割)以外に、国民健康保険が支払う額(保険者負担分 7割~9割)があります。
保険者負担分は、みなさまの納める税金などにより支払っていますので、医療費が増大すると、みなさまの税負担も上昇することとなります。
医療費を節減させ、ひとりの負担もみんなの負担も軽くしましょう。